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米国先行発売のSurface、国内投入へではたして、どれほどのヒットとなるか【デジ通】

2013.03.05

米国先行発売のSurface

日本マイクロソフトがWindows RT採用のタブレット端末「Surface」の国内投入を発表した。海外では、Windows 8の発表と同時の10月26日に発売されており、日本では約5か月遅れての投入となる。

どういった理由かは不明だが5か月遅れての投入なので、発表前のティザー広告や販売店も全国1000店以上確保するなど、マーケティング面では準備万端のようにも見える。

日本マイクロソフト Windows RT採用のタブレット端末「Surface」

発表会場での実機の展示

しかし、ハードウェアの実機は、発表会の会場に来ていた人の数に合わせて十分な数は用意されず、発表会に来ていたメディア関係者で、実機に触れる、というか眺めることができる人が少なかった。

今回は、大手量販店で店舗展開するということなので、展示用の実機を各店舗に2台置いたとしても2千台以上が必要になる。3月15日の発売までには供給面も含め問題ない状態にできるのか、若干不安になった。

このSurface、ARM版のWindows 8のWindows RTを搭載しているので、購入者がWindows 8と互換性があると勘違いする可能性がある。そうした点を含めヒット商品に成長するまでは、超える必要のあるハードルが多そうだ。

このSurfaceのプロモーションや売り方だが、アメリカでは、日本でも行われるオンライン販売や家電量販店に加え、マイクロソフトの直営店でも販売している。ニューヨークのマンハッタンにはSurface向けの店舗も展開するなど、じさながらアップルストアライクで、それを意識した展開をしていると言える。

対して日本ではマイクロソフトの直営店による展開は行われない。大手量販店がSurface専用のコーナーを設置したりするだろうが、どちらかと言うとおとなしい感じだ。オンラインに加えて、取り扱われるのはヤマダ電機、ビックカメラ、ヨドバシカメラの大手3チェーン店の1000店舗を超える店舗だ。

■製品の供給は大丈夫か?
少なくとも、これだけの店舗数で店頭で直接実機に触れることができ、操作性やデザインなどを確認できるようなになっていれば、ユーザーが実機を手にする機会に不足はないだろう。しかし、供給という面では不安もある。

発売の2週間前に行われた発表会でSurfaceの特徴の1つにもなっているキーボード付きのカバー(これは日本語化されることになっている)、2種類あるうちタッチ感の高い「タイプカバー」が発表会の時点で日本語化されておらず「近日発売」になっているなど準備不足の面も見受けられた。

いままでもゲーム関連のコントローラーである「サイドワインダーシリーズ」、マウス、キーボードといったパーツ類を自社ブランドで販売してきたマイクロソフトだが、Windowsを搭載するハードウェアを発売するのは今回が初めてだ。

一般のパソコンメーカーなら過去の実績から初期出荷に何台用意すればいいかはある程度予想できる。しかし、ユーザーがSurfaceにどれだけ関心を持つかも含め全くの未知数だ。実機を多く用意してしまうと在庫を抱えることになってしまうし、かといって少ないと「欲しくても買えない」、ユーザーに不満を感じさせる原因になってしまう。なるべく予約して欲しいとうのが本音だろう。

■スペックはライバルに見劣りする部分も
スペック的な面を見るとCPUにTegra 3を搭載、内蔵ストレージが最大で64GBとなっているのも、発売から5か月経過した今では見劣りする気もしないではない。

Tegra 3を供給するNVIDIAは、その後継CPUのTegra 4を1月に発表済みで、これを搭載するNVIDIAのゲーム端末は3か月後の6月までには市場に投入される予定だ。もちろん現在販売されている同じTegra 3を積む製品と比較して大きく劣っているわけではないが、ITライフハック読者のようなガジェット&新しモノ大好きなユーザーにとって、現時点でのこのスペックは”微妙”といえるのではないだろうか。

また、Windows RTは、マイクロソフトのOfficeも含まれることなどから、ストレージに占める容量が大きい。64GB版の空き容量は45GBほどしかない。もちろん、microSDXCカードスロットがあるため、ここで増設はできるが、アップルのiPadは、新たに128GB版が登場するなどしており、激化しているタブレット市場ではスペックは高く、値段は低くが人気製品になるポイントだ(別にSurfaceに限らないが・・・)。

日本版で最低が64GBモデル、これに128GBモデルを用意するなどしたほうが、よかったのではないだろうか。海外版と日本版との違いと言えば、商用利用可能なWidows RT向けのOffice製品版が使えるというのは、かなり大きいと言える。

■ただしOfficeにも注意点
ただOfficeだ、Officeだ!製品版だ!とは手放しに喜んでいられない。Surfaceの最大特徴である製品版Officeを搭載しているという点も注意が必要だ。現時点ではマクロ、VBA、アドインなどが流用できないなど、PC版からの資産をフルで活用できないという点は注意が必要だ。

さらに、Windows RTはWindowsではあるが、CPUがARM系なので従来のデスクトップアプリケーション(x86アプリ)が動作しない。ソフトはオンラインのストアからインストールするが、アプリの豊富さが十分かどうかと言われればまだ発展途上と言える状態だ。

対応するアプリの数は徐々に増えてきてはいるが、従来のWindowsのエコシステムがそのまま通用するわけではない。と、なんだかWindows RTに対する不安点ばかり並べてしまったが、こうした点を乗り越えてこそ人気の商品となるので、Surface日本語版にはぜひとも頑張ってもらいたいところだ。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

[Livedoor News]


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