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コラム

池袋の猫と高原さんの猫

2013.02.04

 私は昔から、あまり猫が好きではありません。
人間関係においても、どうしても好きになれない人って居ますよね?

つまり、それに似た感覚で猫のことが好きにはなれないのです。
気まぐれに「かわいい」と発した口に違和感を覚えるのは毎度のことですね。

ところが昨年、そんな私の心を揺れ動かした猫がいました。

あれは冬になったばかりのある夜のこと、池袋を歩いていた時の話。
コンビニの前で妖艶に愛想を振りまいている野良猫が1匹いました。

愛想を振りまくと言っても自分からすり寄って行くのではない、
ある一定の距離を保ちながら魅惑的に体をくねらせていたのです。

今まで見たことのない強かな目つきにある種の驚異を感じながらも、
まんまと惹き込まれそうになっている自分に驚きました。

しばらくそこで眺めていると案の定、通行人の10人に8人が必ずその猫をよくよく可愛がって行くのです。
そこはコンビニの前だということもあり、中には食べ物をあげようとしている人もいました。

餌が欲しい時にだけ可愛い声ですり寄って鳴いている猫などとは、肝の座り方が違うと感じました。
あんなありきたりな甘え上手にはひとつも魅力を感じない私だからこそ、
その池袋の猫には相当の魅力を感じてしまったのだと思います。

ハングリーの末に得た生きて行く術が、つまりこういうことなのかと思うとやられた感に電気が走りました。

池袋の猫と高原さんの猫そして私は今、ある1冊の本を開いています。
それはイラストレーター高原鉄男さんの「猫がいてよかった。」という本です。ここに高原さんが描かれる猫の目と、先ほどお話しした池袋の猫の目が何故かリンクしたのは確か昨年末のことです。

今まで見て来た猫の目と言えば、単にハングリーな目、鋭いだけの目、
そして飼い猫なユルい目。そんな猫の目を見る度に私は、心の中でバカにして来た気がします。

しかし、池袋で出会った猫も高原鉄男さんが描かれる猫も私は好きです。
好きというより、それは憧れに近いのかもしれません。
きっとその目は冷たいのではない、冷静と表現した方が正しいのかもしれません。

池袋と言う街を初めてちゃんと歩いてみて、独特の殺伐感を感じたと同時に
あの猫は、さてはて池袋に迷い込んだのか、それとも池袋を目指して来たのか、
その経緯はわからないけど、これでよかったのだろうなと変に安堵する自分が居ました。

少し上に目をやると見慣れないネオンがやけに眩しく感じたので、
その場から立ち去るように池袋駅へと向かって行ったのでした。

 


カナリア響子【ライター】カナリヤ響子
2003年7月よりwebをメインに活動するインディーズアーティスト、シンガーソングライター。
オリジナル、カバー、コラボ、ユニットソングなど
itunesStore、AmazonMp3等にて配信中。

カナリヤ響子オフィシャルサイト