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コラム

ほろ苦さにたどり着くまで

2013.01.28

私はブラックコーヒーが好きです。

たった今もブラックコーヒー片手にエッセイを綴っています。
その”苦さ”ではなく”ほろ苦さ”の虜になってから、もう何年経つのでしょうか…。

あれは19歳の頃でした。

成人と言われるようになるまで、あと1年もないという微妙なお年頃。
早く大人になりたい、だけど大人になれるのかな、出来ればずっと子供のままでいたい。
3つの想いが胸の中でひしめき合い葛藤を描いていました。

そんなお年頃に何を思ったのか今までひとつも興味がなかったブラックコーヒーに惹かれるようになりました。
その興味の中には、あのほろ苦さを味わえるようになったら大人になれるのではないかという好奇心が詰まっていました。

そう言えば、私はどこで大人というものを知ったのか?
真っ先に思い当たるのが、夏休みに観たお昼のメロドラマ。
愛とか恋とか憎しみとか涙とかが、ぐちゃぐちゃに混ざり合って進行するストーリーに夢中になっていたのは多分、小学生の頃。
キャラメルコーンを頬張りながら、
その波乱に釘付けになっているような小学生にわかるはずのない世界がそこには広がっていました。

ほろ苦さにたどり着くまで大人になるってどういうこと?
その未知なる境地を目指して
初めてブラックコーヒーを飲んでみた19歳のある日のこと。

想像以上の苦さに目の前が真っ暗になりました。

大人になるって結構大変なことなのかも…とポカンとしながらも
真っ暗に塞がれそうになった行く手をこじ開けるかのよう、
その後も懲りずにブラックコーヒーを飲み続けました。

 

それからあっという間に時は流れ、
20歳を過ぎた頃からは流浪に彷徨う毎日。
険しい行路のさなかには、あの頃ブラックコーヒーに寄せたうぶな期待もすっかり忘れていましたが
眠れない夜を越えて脱力気味に迎えたある朝に、その”苦さ”は”ほろ苦さ”と化し、そこで初めて美味しいと思えたのです。

そして今となれば、その”ほろ苦さ”にたどり着くまでの道のりを思い返しながらブラックコーヒーを飲むのが私の日課で
窓の外、偶然に小鳥が歌っている朝は静かにニンマリしてしまうのです。

 


カナリア響子【ライター】カナリヤ響子
2003年7月よりwebをメインに活動するインディーズアーティスト、シンガーソングライター。
オリジナル、カバー、コラボ、ユニットソングなど
itunesStore、AmazonMp3等にて配信中。

カナリヤ響子オフィシャルサイト